かかと角質の原因と対処法は？

かかとや足の裏は、立ったり歩いたりするとき、体を支えるために摩擦や衝撃・圧力などさまざまな刺激を受けます。皮膚は刺激を受けることが多くなると、厚みを増して皮膚を守ろうとします。
そのため、立ち仕事や歩くことの多い方は、かかとに刺激を与えることが多くなるので、かかとに角質が溜まりやすくなり、また、サイズが合っていない靴やインソールが硬すぎる靴などで靴の中で足が圧迫されたり、動いたりして、摩擦がくり返され（かかとがこすれて）、角質がさらに厚くなるという悪循環がくり返されている可能性があります。

人間の皮膚の細胞は常に一定の期間で生まれ変わっています。肌の細胞が一定の周期で生まれ変わるサイクルをターンオーバーと言い、顔の皮膚ではおおよそ28日周期だと言われていますが、ところが、かかとの皮膚は120日周期でターンオーバーを行っているそうです。その為、かかとの角質が厚くなりやすいのです。
角層では、細胞と細胞の間を、水分や細胞間脂質などの保湿成分が埋めています。しかし、ターンオーバーが乱れて細胞間脂質が不足すると、細胞同士のつながりが弱くなり、皮膚のバリア機能が低下します。その結果、外部からの刺激に敏感になったり、乾燥が進んだりして肌トラブルが起こりやすくなります。

ターンオーバーを乱れさせる主な原因として、
・生活習慣の乱れ（睡眠不足、運動不足、栄養の偏った食事など）
・乾燥
・血行不良
・加齢など様々な要因があります。

かかとは体の末端にあるため、水分が行き届きにくく、かかとには皮脂腺が少ないとされており、乾燥がしやすい部分となります。夏場は、冷房による室内の乾燥と、素足で過ごすことでかかとの水分を奪われやすく、冬場は、暖房器具の温風や熱で空気も皮膚も乾燥しやすく、かかとも水分不足となってしまいます。
そのため、皮膚がカサカサしやすくなり、そのまま放っておくとガサガサしていたり、ひび割れたかかとになってしまいます。